Q&A

日本語ウェビナー Trados Studio Q&A セッション 第14回

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログで、Trados Studioを中心としたSDL製品の技術的な情報をお届けしています。

2019年の4月より、「Trados質問会」と題したユーザーミーティングを毎月開催させていただいています。

7月はウェビナーの形で、実際にお会いすることが難しいユーザー様のお声をお聞かせいただきたく、オンラインでの開催とさせていただきました。

以前から「Trados Studio Q&Aセッション」というウェビナーシリーズを実施させていただいておりましたので、こちらの第14回も兼ねております。
https://www.sdltrados.com/jp/video/14th-q-and-ajp250719/151485/

今回も、その中で挙がりましたトピックからいくつかピックアップし、ご紹介したいと思います。


Q: 翻訳メモリの保存は、機械、特許、金融経済、法律など分野別にすべきでしょうか? あるいは一括で保存するのがよいでしょうか?

原則として、複数の分野にまたがる翻訳を同一の翻訳メモリ(TM)に一括して保存することはお勧めしません。同一の語句や言い回しであっても、分野によって望ましい訳がまったく異なるということは起こりうるからです。

どの程度まで細かくTMを分けるかという問題に関しましては一概に言えません。たとえば同じ分野であってもクライアントや製品によってTMを分けた方が混乱を防ぐことができますが、TMのファイル数が多くなってしまうと管理が煩雑になります。このあたりのバランスはケースバイケースとなります。

また、複数分野にわたる翻訳作業で、別の分野のTMもサブ的に使用したい場合、プロジェクトに対してリファレンス的に別のTMを割り当てることが可能です。その際にペナルティを設定して一致スコアを下げ、リファレンス用TMからの検索結果の表示優先度を下げることが可能です。

例えば以下の例では、法務関連のTMを主に使用し、エレクトロニクス関連のTMをリファレンス的にプロジェクトに割り当てています。リファレンス目的のTMなので[更新]は有効にせず、[ペナルティ]で一致スコアを強制的に-5にすることで、検索表示の優先度を下げています。

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Q: Trados StudioからSDL Language CloudおよびGoogle翻訳などの機械翻訳エンジンに接続する方法を知りたいです。

「SDL Trados Studio と機械翻訳の連携 」というブログでご紹介しています。その他の主要な機械翻訳エンジンと接続するためのプラグインもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
https://www.sdltrados.com/jp/blog/trados_and_mt.html


Q: 別の翻訳ツールで作った翻訳メモリをSDL Trados Studioに移転する方法を教えてください。


Q: プロジェクト作成などで原文に日本語を設定したい時に「J」で「Japanese」にジャンプしたいのですが、Studio 2017、2019とも日本語UIではジャンプできません。

こちらは既知の問題として把握されており、対応要望を開発側まで挙げております。申し訳ありません(英語UIでのみ動作が確認されています)。

なお、Studio 2019のプロジェクト作成ウィザードの場合、訳文言語は言語コードと国コードをタイプするだけで目的の言語が呼び出せます。例えば下の例では、「en-gb」とタイプすることで「English (United Kingdom)」が表示されています。

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言語のリストには膨大な数の候補がありますので、言語コードと国コードの組み合わせを覚えておけば、このように簡単に呼び出すことができます。


Q: メトロマップの「One Step」の段階で原文ファイルを指定せずに進める方法はありますか?

One Stepで設定する項目はいずれもプロジェクト作成に必須の要素となります。仮のファイルでプロジェクトを作成するか、プロジェクトテンプレートをご利用ください。


Q: エディタで作業後、「確定(翻訳済)」させた分節をレポートの対象外にする方法はありますか?

[高度な表示フィルタ]から「翻訳済み」のみをフィルタで抽出表示させます。

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抽出表示された分節をすべて選択し、ロックをかけます。

その後、[ファイルの解析]を再び実行します。「ロックされた分節を解析対象から除外する」という設定項目があります。

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Q: Glossary ConverterでExcel用語集内のフィールド列を変換後のMultiTerm用語集に自動的に加えることは可能ですか?

可能です。まず、Excel用語集の構成に注意が必要です。たとえば日本語の訳語に対して「Note」などのフィールドを加えたい場合、日本語列のすぐ右に目的のフィールド列を持ってくる必要があります。

以下は英語の用語に対して「Source」(出典)というフィールドを、日本語の用語に対して「作成者」というフィールドを加えたい場合の例です。

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Glossary Converterに読み込ませますと、下記のようなダイアログが立ち上がり、「この列はどのように認識すればよいでしょうか」と聞いてきます。

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日本語の訳語に対するテキストフィールドを追加したい場合、Glossary Converter上で「Term Level」のフィールドとして定義してください。

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この状態で処理を進めますと、変換後の用語ベース上で自動的にそれぞれのフィールドが追加されています。

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ライブミーティングとしてのTrados質問会と並行し、ウェビナーでのQ&Aセッションも今後定期的に開催予定です。