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SDL Trados Studio 2019 SR1 新しい整合エディタ

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログでSDL Trados Studioをはじめとする弊社製品についての実用的な情報をお届けしています。

今回は、2018年12月にリリースされたSDL Trados Studio 2019 SR1の新機能のうち、リニューアルされた整合エディタに関してご紹介します。

これまでにもTrados Studioに対するフィードバックとして、整合エディタの使用感について改善要望を数多く頂いていました。このたびのTrados Studio 2019 SR1によって、このような不満は大きく解消されると思います。

では具体的に、どのような点で整合エディタが改善されたのでしょうか。以前のバージョンとの比較も交えつつ、ご説明します。

 

複数接続が簡単に

まずは複数の分節の接続についての改善点です。複数の分節接続を修正する際の操作手順が簡略化されました。

まずはTrados Studio 2014から2017においてはどのような操作が必要であったか見てみましょう。Trados Studio 2017 SR1の画面を例にとってみます。

SDL Trados Studio 2017 SR1の場合





このように以前の整合エディタでは、複数分節の接続を修正するためには数ステップの操作が必要でした。

それでは、Trados Studio 2019 SR1ではどうでしょうか。

SDL Trados Studio 2019 SR1の場合



このように、1ステップのみで完了します。「整合編集モード」が廃止されましたので、切り替える手間やチェックボックスを操作する必要はありません。

もちろん、1:1接続の場合も上記のようなドラッグアンドドロップで手軽に実行できます。

 

複数接続できる分節数の改善

また、複数接続が可能な分節数が改善されました。従来は最大で3:1まででしたが、Trados Studio 2019 SR1の整合エディタでは5:1までの接続が可能になりました。



このようにドラッグアンドドロップ以外にも、分節を複数選択し、右クリックのコンテキストメニューから[接続]を実行することでも分節を接続できます。

 

分節の分割や挿入が可能に

これまでの整合エディタは、分節の構造それ自体を変更することまではできませんでした。

分節を分割する場合、あるいは空の分節を増やしたい場合には、整合の結果をいったんSDLXLIFFに保存しなくてはならず、さらに保存したSDLXLIFFを翻訳エディタで開き、「原文の編集」の形で変更を行うといった手順が必要でした。

しかしTrados Studio 2019 SR1では、これらの操作が整合エディタ上で可能になりました。


分節構造を編集するためにSDLXLIFFへの保存を行う必要はありません。整合エディタ上での編集の自由度を高めることで、SDLXLIFFへ保存する手間を省くことができます。

 

スクロールのアクションが軽快に

分節数の多い整合作業を行っている場合、目的の分節を探してスクロールさせていくと原文と訳文の対応がねじれたように表示されていき、ペアの関係が分かりづらくなっていくという問題がありました。

このような場合でも、目的の分節(原文・訳文のどちらか)をクリックするだけで、ペアの分節がすぐに呼び出され、隣に並んで表示されます。



こちらは、分量の多い整合作業のストレスを軽減させるための改善点と言えます。

 

分節のジャンプ機能

最後に、分節のジャンプ機能についてご紹介します。

分節数の多い整合作業を行う場合、すべての分節が確実にペアで対応づけられているかを確認するにも、かなりの労力が必要になります。

そのような場面に備えて、あらかじめ分節のステータスや整合品質(対応関係の確実さ)、また接続の種類(単一か複数か、あるいは切断されたままか)を指定し、その条件に沿って分節をジャンプしていく機能が追加されました。

この機能により、整合作業の見直しを行う際に分節をたどっていく労力も軽減されます。

 

以上、SDL Trados Studio 2019 SR1の新しい整合エディタについてご紹介しました。

Trados Studioを導入し、既存の翻訳資産を翻訳メモリとして活用するためには、整合の機能が不可欠です。より便利になった整合エディタで、有効な翻訳メモリを作成してください。