Top tips LSPs can share with their clients to speed up file prep – Part 2

翻訳会社向け:スムーズなファイル準備のコツ - パート2

このブログのパート1では、翻訳会社の翻訳者やプロジェクトマネージャーが直面するファイル処理における一般的な問題について取り上げました。また、翻訳プロセスのファイル準備をスムーズにするために、顧客と簡単に共有できる一般的なヒントもいくつかご紹介しました。

「翻訳会社向け:スムーズなファイル準備のコツ - パート1」はこちら→ 

すでにご紹介した一般的な推奨事項のほかに、特定のファイル形式を処理するときに役立つヒントがありますのでご紹介します。

CMSコンテンツの処理方法

翻訳対象コンテンツをCMS(コンテンツ管理システム)やPIM(製品情報管理)からエクスポートするときは、どのような場合でもExcelよりもXMLがお勧めです。2019年の現在も、Excelのセルの中に最大限の文字数が含まれていることがあります。この場合、翻訳後にテキストの文字数が増加すると、コンテンツがExcelセルの文字数制限を上回りコンテンツが切り取られてしまいます。これに対しXMLは、Excelのセルに埋め込まれたHTMLコードに比べ、翻訳可能な形式として設定することが非常に簡単です。またほとんどの場合、翻訳エディタでの分節化も最初からXMLを使用したほうが適しています。

デスクトップパブリッシングアプリケーションのファイルを処理する場合のヒント

InDesignやQuarkXPressなどのデスクトップパブリッシングソフトウェアのファイルが提供されたら、次のベストプラクティスを適用することをお勧めします。 

  1. レイヤーを利用して、翻訳対象と翻訳対象外のテキストを区切ります。
  2. 表を作成する場合は、タブではなく、組み込まれている表エディタを使用します。表のヘッダーが長くなることがあるため、スペースに余裕を持たせます。 
  3. 多言語ドキュメントを作成しないようにします(1層に1言語)。これにより、ドキュメントのサイズが大きくなり、低性能なコンピュータで処理しづらくなるのを防げます。また、多言語に翻訳するドキュメントの場合は翻訳を順次行っていくこと。つまり1つの言語が終わったら次の言語へと進めていくことが最も重要です。各言語を担当する複数の翻訳者に同じドキュメントを同時に送信することも、翻訳完了後にすべての翻訳済みバージョンを同じファイルにまとめて管理することも、容易ではありません。このような場合は、言語ごとにドキュメントを作成して作業を開始したほうがスムーズに進みます。

Microsoft Officeアプリケーションのファイルを処理する場合のヒント

  1. セル内のテキストが長くならないようにします。Excelのセルの最大文字数は32,767文字です。 
  2. MS WordやPowerPointのファイルを処理する場合は、スタイル機能やテキストの非表示機能を使用して翻訳対象テキストと翻訳対象外テキストを分離します。Excelドキュメントの場合は、翻訳者に翻訳対象と翻訳対象外の列/行を必ず伝えます。翻訳対象の列/行を折りたたんだり、非表示にしたりしないでください。そのような列/行は翻訳エディタにインポートされません。 
  3. マクロを使用している場合は、翻訳可能なテキストをVBAコードでハードコーティングしないようにします。 
  4. ドキュメントを翻訳対象ファイルとして提供する前に、すべての変更履歴を適用しておくことをお勧めします。
  5. 古いバイナリファイル形式(DOC、XLS、PPT)の使用を避け、最新形式(DOCX、XLSX、PPTX)を使用します。 
  6. できる限りMicrosoft Publisherの使用を避け、InDesign(またはQuarkXPress)を使用します。現在のところ、Microsoft Publisherには信頼できるファイル形式フィルタがないため、この形式のファイルを翻訳すると、非常に手間のかかる後処理が必要になります。

スムーズなファイル準備のコツを紹介したSDLのウェビナーシリーズ

カスタムファイル形式を含むさまざまな形式のファイルの準備に関するスキルを向上させたい方には、私がゲスト講師として参加する9月のSDLウェビナーシリーズ「File processing made easy for LSPs(スムーズなファイル処理 for 翻訳会社)」がお勧めです。翻訳前のファイル形式設定方法やカスタムファイル形式の作成方法などのベストプラクティスをご紹介します。 

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