tell me access to everything sdl trados studio 2019

Tell Meを使用してSDL Trados Studio 2019のあらゆる機能に瞬時にアクセス

ご存知かもしれませんが、私はSDL Trados StudioのProduct Directorを務めています。10年以上にわたりSDL Trados Studioの開発と技術革新を統括し、6回のメジャーリリースに携わってきました(実は、関わり始めたのはそれよりも前。SDL Trados Studioの前身であるTRADOS Translator’s Workbenchも手掛けましたが、その話は別のブログで)。

私は自分の翻訳経験と知識を活用して(私は根っからのリンギスト)、長年にわたりエンジニアリングチームや開発チームと緊密に連携し、SDLのコミュニティに適したプロフェッショナルな翻訳支援ツールを開発しています。

とはいえ、多くのユーザーから絶えることなくフィードバックが寄せられているからこそ、SDL Trados Studioが年月とともに多くの機能を備え、非常に包括的なツールになっているのです。大半のユーザーから、SDL Trados Studioは個別のニーズに合わせて調整できる充実した機能と高い柔軟性を備えていると評価されていますが、その一方で、すべての機能を習得するのは困難、機能が見つからない、活用しきれない、何度もクリックしないと目的のオプションや設定にたどり着かないという声も聞かれます。

実際、SDL Trados Studio 2019に現在備わっている設定やコマンドをすべて数えてみると驚きの数字に達します。なんとコマンドは700設定はおよそ1300もあるのです!その中身は、新しいプロジェクトや翻訳メモリを作成するための基本的なコマンドから、MicrosoftやAdobe製品の複雑なファイル形式を処理するための非常に高度な設定まで多岐にわたります。確かに、SDL Trados Studioの柔軟性が向上して強力になるのは素晴らしいことです。それと同時に、機能を見つけづらい、すべての機能を習得する自信がないというユーザーの声も理解できます。

実際のところ、この点については、SDL Trados Studioも他の業界の同様のソフトウェア製品もほとんど変わりません。例えば、パブリッシャー向けのAdobe InDesignや開発者向けのMicrosoft Visual Studioなどのツール、特にドキュメント制作用のMicrosoft Wordを見てみると、いずれも長年にわたって進化してきたために、ある種の複雑さを一様に備えています。私のスマホにしてみても(仕事用にiPhone、個人用にAndroidフォンを使っています)、オペレーティングシステムには驚くほどの数の設定やコマンドがあり、非常に大がかりなものになっています。

この現状を踏まえると、ソフトウェアのすべてのコマンドや設定に瞬時にアクセスできるなら、それはユーザーにとって非常に素晴らしいことではないでしょうか?それだけではありません。ソフトウェアのすべての要素を検索でき、直接アクセスできれば素晴らしいと思いませんか?

他の翻訳支援ツールにはない独自の操作性

SDL Trados Studio 2019には「Tell Me」テクノロジーが追加されています。これはMicrosoft Office 2016で初めて搭載されたテクノロジーです(似たような機能はMicrosoft Visual Studioに、若干似たような機能はAdobe InDesignにも搭載されています)。基本的には、ユーザーがテキストボックスを開き、何を探しているのかを入力すると、対応する設定やコマンドに直接アクセスできるという機能です。つまり、特定のボタンやリボンを見つけるために何度もクリックする必要がなく、ボックスに検索キーワードを入力するだけで瞬時に見つかるのです。

私たちはSDL Trados Studioにも似たようなコマンドがあれば非常に便利だと考えました(しかも、業界初!)。そこで早速、取り掛かることにしました。その理由は、例えば、Microsoft PowerPointファイル形式の設定にたどり着くだけで6~7回もクリックしなければならないことにユーザーがうんざりしていると何度も耳にしたことがあるからです。また、SDL Trados GroupShareサーバーへの接続を設定するにしても、コマンドは[ファイル]–[設定]–[サーバー]の下にあり、見つけやすくはあるのですが、たどり着くまでに4~5回クリックしなくてはなりません。

Tell Meにより、この操作を新しい[行いたいことを入力してください]ボックス(SDL Trados Studioの右上にあります。また、Alt+Qキーを押すと表示されます)を使用し、とても簡単に行えるようになりました。

例えば、「サーバ」と入力すると、検索結果として[サーバー]コマンドが表示されます。これを1回クリックするだけで、該当するダイアログボックスに直接移動し、設定を変更できるのです。

個人的には、この機能によってようやく、SDL Trados Studioの奥深くに「埋もれている」使用頻度の高い設定に瞬時にアクセスできると思いました。例えば、私はMicrosoft PowerPointファイル形式の「ノート」設定を頻繁に変更する必要があるのですが、これからはPowerPointプロジェクトを作成する前に[Tell Me]ボックスに「ノート」と入力するだけで、設定に直接アクセスできます。このような例は他にも多数あります。

私自身、SDL Trados Studioでは、多くの設定がツリー形式で組み込まれているあの[ファイル] – [オプション]ダイアログボックスをできる限り使いたくないと思っていたので、この新機能は大歓迎です。私なら、コマンドや設定に直接アクセスするための検索用語を考える方を選びます。そして、対応するダイアログボックスが瞬時に表示されたら、とても楽しいではないですか!

最初に申し上げたとおり、私たちが常に気に掛け、私たちの原動力になっていることの1つが、ユーザーの生産性を向上させる新たな方法を考え出すことです。これが、この業界で最も(1番とまでは言わなくても)重要な成功要因であると認識しています。Tell Meは、新規ユーザーがSDL Trados Studioの豊富な機能から目的の機能を見つけ出すのに役立ち、繰り返し使用していくうちに操作に自信が持てるようになります。それだけではありません。熟練ユーザーが設定を変更したり、コマンドを即座に実行したりするのにも役立ち、レベルに関係なくすべてのユーザーが日常の作業をより生産的にこなせるようになります。

とにかくすべての方にTell Meをお勧めします!この短編ビデオでTell Meの実際の動作をご確認ください。気に入っていただけるはずです。

Tell Meに関する私の次回のブログもぜひご覧ください。Tell Meについて深く掘り下げ、SDL Trados Studio 2019で翻訳するときに役立つと思われるあまり知られていない点についてもご紹介します。

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