SDL Trados Studio / MultiTerm Desktopのリセット

こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログでSDL Trados Studioをはじめとする弊社製品についての実用的な情報をお届けしています。

SDL Trados StudioおよびMultiTerm Desktopは起動時に各設定ファイルを読み込み、それをもとに動作します。しかしながら、コンピューターの使用状況によりこの設定ファイルが破損してしまうことがあります。その結果、ソフトウェアの起動時あるいは操作中にエラーが発生してしまうケースが考えられます。

たとえば、「昨日までは問題が無かったのに、同じ操作を行おうとすると突然エラーが出るようになった」といった場合、上記のような原因がまず疑われます。そこで設定ファイルの再構築を行い、ソフトウェアの動作を安定させる方法をご紹介したいと思います。


設定ファイル再構築の準備

SDL Trados StudioおよびMultiTerm Desktopの設定ファイルの場所は、C:\Users\<ユーザー名>\AppDataのフォルダーからたどります。この「AppData」というフォルダーは既定では「隠しファイル」となっているため、まずWindowsエクスプローラー上で表示させる必要があります。

隠しファイルを表示させる方法は、Windows 7 / 8.1 / 10でそれぞれに違います。下記のMicrosoft社サポート記事をご参照ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14201/windows-show-hidden-files

以上の操作を実行すると、C:\Users\<ユーザー名>のフォルダー内に「AppData」というフォルダーが半透明のアイコンで表示されます。設定ファイルの再構築を行う場合、前もってこの手順を実施しておくとこの後の操作が分かりやすくなります。


SDL Trados Studio 設定ファイルのクリア

AppDataのフォルダーを表示させ、Trados Studioの設定ファイルが存在するフォルダーをたどります。Trados Studioのバージョンに応じて、設定ファイルは以下のフォルダーに存在しています。

SDL Trados Studio 2014
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\11.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\11.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\ProjectApi\11.0.0.0

SDL Trados Studio 2015
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\12.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\12.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\ProjectApi\12.0.0.0

SDL Trados Studio 2017
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\14.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\14.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\ProjectApi\14.0.0.0

SDL Trados Studio 2019
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\15.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\15.0.0.0
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\SDL\ProjectApi\15.0.0.0

目的のバージョンに対応するフォルダーの名前を任意に変更します。特に決まりがあるわけではありませんが、例えばTrados Studio 2019であれば、「15.0.0.0」というフォルダーの名前を「15.0.0.0_old」などに変更します。Trados Studio 2017であれば「14.0.0.0」というフォルダーの名前を変更します。


SDL Trados Studio の修復

設定ファイルのクリア後、プログラムの修復を行います。Trados Studio 2019 SR1以前とTrados Studio 2019 SR2以降では、若干手順が異なりますのでご注意ください。

Trados Studio 2019 SR1以前の場合は、[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より、目的のバージョンのTrados Studioを選択し、[修復]をクリックします。

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Trados Studio 2019 SR2以降の場合は、[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より、目的のバージョンのTrados Studioを選択し、[アンインストールと変更]をクリックします。

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[Do you want to Uninstall or Repair the application?]というダイアログが表示されますので、[Repair]をクリックします。同様にプログラムの修復が始まります。

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修復が完了後Trados Studioを起動し、問題が解消しているかどうか確認します。設定ファイルのフォルダーは自動的に再生成されますので、確認後、名前を変更したフォルダー(例えば先ほどの「14.0.0.0_old」)は削除します。


SDL MultiTerm Desktop 設定ファイルのクリア

SDL MultiTerm Desktopの場合について説明します。MultiTerm Desktop各バージョンの設定ファイルも、Trados Studioと同様に、「AppData」配下の下記のフォルダーに存在します。

SDL MultiTerm Desktop 2014
C:\Users\ktsuchida\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm11

SDL MultiTerm Desktop 2015
C:\Users\ktsuchida\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm12

SDL MultiTerm Desktop 2017
C:\Users\ktsuchida\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm14

SDL MultiTerm Desktop 2019
C:\Users\ktsuchida\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm15

MultiTerm Desktopの場合もTrados Studioの時と同様に、目的のバージョンに対応するフォルダーの名前を「MultiTerm15_old」などのように任意に変更します。


SDL MultiTerm Desktop の修復

MultiTerm Desktopの場合も、[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より行います。修復の場合は目的のバージョンのMultiTerm Desktopを選択し、[修復]をクリックします。

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この設定ファイルのクリアは、異なるバージョンのTrados StudioおよびMultiTerm Desktopをインストールする場合にも、インストール後の動作を安定させる効果があります。ソフトウェアの動作に違和感があった場合、まずはこちらをお試しください。

また、これらのリセット操作を半自動で行なうSDL Freshstartというツールがあります。下記の記事をご参照の上、こちらもお試しください。

SDL Freshstart - Trados Studio / MultiTermの設定リセットツール
https://www.sdltrados.com/jp/blog/2019-04-24-Freshstart.html

参考として、下記のSDL ナレッジベースもご覧ください。

Repairing your installation of SDL Trados Studio
https://gateway.sdl.com/apex/communityknowledge?articleName=000001414

Repairing your installation of SDL MultiTerm Desktop
https://gateway.sdl.com/apex/communityknowledge?articleName=000003356