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SDL Trados Studio / SDL MultiTerm Desktopのリセット

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログでSDL Trados Studioをはじめとする弊社製品についての実用的な情報をお届けしています。

SDL Trados StudioおよびSDL MultiTerm Desktopは起動時に各設定ファイルを読み込み、それをもとに動作します。しかしながら、コンピューターの使用状況によりこの設定ファイルが破損してしまうことがあります。その結果、ソフトウェアの起動時あるいは操作中にエラーが発生してしまうケースが考えられます。

たとえば、「昨日までは問題が無かったのに、同じ操作を行おうとすると突然エラーが出るようになった」といった場合、上記のような原因がまず疑われます。そこで設定ファイルの再構築を行い、ソフトウェアの動作を安定させる方法をご紹介したいと思います。

設定ファイル再構築の準備

SDL Trados StudioおよびSDL MultiTerm Desktopの設定ファイルの場所は、C:\Users\<ユーザー名>\AppDataのフォルダーからたどります。この「AppData」というフォルダーは既定では「隠しファイル」となっているため、まずWindowsエクスプローラー上で表示させる必要があります。

Windows7の場合、WindowsエクスプローラーでC:\Users\<ユーザー名>のフォルダーを開いた状態から[Alt]キーを押し、メニューバーを表示させます。メニューバーの[ツール]より[フォルダー オプション]を選択します。

フォルダー オプションのウィンドウより[表示]のタブを選びます。

この中に[ファイルとフォルダーの表示]という項目がありますので、[隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する]を選択し、[OK]をクリックします。

Windows 8.1およびWindows 10の場合は、WindowsエクスプローラーでC:\Users\<ユーザー名>のフォルダーを開いた状態から[表示]タブをクリックします。このタブにある[隠しファイル]という項目にチェックを入れます。

以上の操作を実行すると、C:\Users\<ユーザー名>のフォルダー内に「AppData」というフォルダーが半透明のアイコンで表示されます。設定ファイルの再構築を行う場合、前もってこの手順を実施しておくとこの後の操作が分かりやすくなります。

SDL Trados Studio 設定ファイルのクリア

AppDataのフォルダーを表示させ、SDL Trados Studio(以下Trados)の設定ファイルが存在するフォルダーをたどります。Tradosのバージョンに応じて、設定ファイルは以下のフォルダーに存在しています。

  • SDL Trados Studio 2014:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\11.0.0.0
  • SDL Trados Studio 2015:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\12.0.0.0
  • SDL Trados Studio 2017:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\14.0.0.0
  • SDL Trados Studio 2019:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\15.0.0.0

目的のバージョンに対応するフォルダーの名前を任意に変更します。特に決まりがあるわけではありませんが、例えばTrados Studio 2017であれば、「14.0.0.0」というフォルダーの名前を「14.0.0.0_old」などに変更します。Trados Studio 2019であれば「15.0.0.0」というフォルダーの名前を「15.0.0.0_old」などに変更します。

Tradosの修復および再インストール

設定ファイルのクリア後、プログラムの修復を行います。[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より、目的のバージョンのTradosを選択し、[修復]をクリックします。

修復完了後Tradosを起動し、問題が解消しているかどうか確認します。設定ファイルのフォルダーは自動的に再生成されますので、確認後、名前を変更したフォルダー(例えば先ほどの「15.0.0.0_old」)は削除します。

修復で問題が解決しない場合、再び設定ファイルのクリアを行い、ソフトウェアのアンインストールおよび再インストールをお試しください。

[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より、「SDL Trados Studio 201x – Remove suite of products」という項目をクリックし、アンインストールを実行します。

ここでの注意点として、必ず「Remove suite of products」という項目からアンインストールを行って下さい。「SDL Trados Studio 201x」というTrados本体の項目からアンインストールを行うと、アンインストールが部分的にしか完了しません。

アンインストールの完了後、Tradosのインストーラーを起動し、再インストールを実行します。ソフトウェアのアンインストールではライセンス情報は失われませんので、再インストール後も、Tradosを以前のライセンスのまま起動することが可能です。

再インストール後は、Tradosの「自動更新」機能で最新のCU(累積アップデート)を適用してください。

SDL MultiTerm Desktop 設定ファイルのクリア

SDL MultiTerm Desktop(以下MultiTerm Desktop)の場合について説明します。MultiTerm Desktop各バージョンの設定ファイルも、Tradosと同様に、「AppData」配下の下記のフォルダーに存在します。

  • SDL MultiTerm Desktop 2014:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm11
  • SDL MultiTerm Desktop 2015:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm12
  • SDL MultiTerm Desktop 2017:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm14
  • SDL MultiTerm Desktop 2019:
    C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm15

MultiTerm Desktopの場合もTradosの時と同様に、目的のバージョンに対応するフォルダーの名前を「MultiTerm15_old」などのように任意に変更します。

SDL MultiTerm Desktop の修復および再インストール

MultiTerm Desktopの場合も、[コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能]より行います。修復の場合は目的のバージョンのMultiTerm Desktopを選択し、[修復]をクリックします。

アンインストールおよび再インストールを行う場合、アンインストールの際にはTradosの時と同様に、「SDL MultiTerm Desktop 201x – Remove suite of products」という項目をクリックします。

MultiTerm Desktopに関しても、再インストール後は「自動更新」機能で最新の状態にアップデートしてください。

この設定ファイルのクリアは、異なるバージョンのTradosおよびMultiTerm Desktopをインストールする場合にも、インストール後の動作を安定させる効果があります。ソフトウェアの動作に違和感があった場合、まずはこちらをお試しください。

参考として、下記のSDL ナレッジベースもご参照下さい。

Repairing your installation of SDL Trados Studio

Repairing your installation of SDL MultiTerm Desktop