SDL Trados Studio 2019でプロジェクトの管理や作成を容易に

プロジェクトマネージャーは非常に重要な役割を担っています。さまざまな作業を日々管理するのは複雑なだけでなく、困難な場合もあります。プロジェクトマネージャーは、複数のファイルやプロジェクト、言語をすべて同時に管理する能力を備えているうえに、計画的かつ慎重で、プロフェッショナルである必要もあります。マルチタスクを必要とするプロジェクト管理は、複数の皿を常に回し続けるようなものだとよく言われます。

SDL Trados Studioのような最新の翻訳環境では、プロジェクトマネージャーが複数のリソースや言語でプロジェクトを作成できますが、それでも翻訳プロジェクトの設定には時間がかかるものです。SDLの翻訳テクノロジーに関するインサイト調査では、回答者の70%が5年前と比較してプロジェクト数が増加し、納期が短縮されているとしています。こうした状況からも、プロジェクト作成はプロジェクトマネージャーにとって可能な限りシンプルかつ手間のかからないものでなければならないことがわかります。

SDL Trados Studio 2009がリリースされたのは10年近く前ですが、当時重視されていた技術革新と言えば、複数の訳文言語を処理すること、複数の翻訳プロバイダを利用すること、プロジェクト設定をテンプレートとして保存し、類似するプロジェクトの作成に再利用することでした。ところが、その10年後にリリースされたSDL Trados Studio 2017でも、プロジェクト作成はそれほど変化していませんでした。業界内でプロジェクト作成の改善を求める声が強まっていることを考えると、この分野に注力する必要があるのは明らかでした。

そしてまさしくこれが、SDL Trados Studio 2019で積極的に取り組んだ点の1つとなりました。

SDL Trados Studio 2019ではプロジェクトウィザードの設計を一新しました。プロジェクトテンプレートから翻訳プロジェクトを作成する際に必要なクリック数、時間、労力を大幅に減らすとともに、透明性を飛躍的に向上させたのです。事実上、プロジェクトの準備にかかる時間が最大28%短縮されると見ています。

しかも、それだけではありません!プロジェクトマネージャーやプロジェクト関係者にとって、顧客が悩みの種になることはよくあります。特に、プロジェクトの進行中に原文ファイルの追加や更新を求められたときは大変です(これを読んでいるほとんどの方が、このような経験をしたことがあるのではないでしょうか)。

従来、このような作業は手動で行わなければならず、多大な時間がかかっていました。それが、SDL Trados Studio 2019に追加された2つの機能、ファイルの更新クイック追加によって変わります。これらの機能を使用すると、従来のSDL Trados Studioよりも最大80%迅速にドキュメントを更新できるのです。

SDL Trados Studio 2019で、作業が高速化する理由と仕組み

SDL Trados Studio 2019のプロジェクト作成は、さらに簡単に、直感的かつ迅速になって効率化しました。新しいプロジェクト作成ウィザードにより、プロジェクトをワンステップですばやく簡単に作成し、時間と労力を節約することができます。テンプレートを使用して、1つの画面で効果的にプロジェクトを作成できるのです。

その上、機能にはまったく妥協していません。プロジェクトをさらに高度化するため、先のステップを表示することで、プロジェクト全体の可視化および管理を可能にしました。これにより、現在の段階と、ほかに必要な設定を正確に把握することができます。

新しいファイルの追加

これまで、プロジェクトに新しいファイルを追加するには、何度もクリックが必要となりました。

しかし今後は、ワンクリックで操作が完了します。1度クリックすれば、新しいファイルを追加する一括タスクが自動的に実行され、ファイルが構成されるのです。

[ファイルの追加]機能は、下の図のようにドロップダウンリストから選択することも、プロジェクトリボンで直接選択することもできます。

 

ファイルの更新

これまで、プロジェクトで処理中のファイルを新しいバージョンに更新する場合、通常、再分類して新しいプロジェクトを作成し、その新しいプロジェクトに新しいファイルを追加する必要がありました。SDL Trados Studio 2019では、これが変わります。

[ファイルの追加]機能と同じドロップダウンボックスから[ファイルの更新]を選択することで、プロジェクトで処理中のファイルの更新を最大82%迅速に実行できるようになりました。以前の一括タスクがすべてバックグラウンドで実行され、ファイルが再度準備されます。その際、翻訳済みの分節はPerfectMatchとして保持され、バックアップコピーがプロジェクトに保存されます。これにより、ドキュメントは更新されますが、ユーザーは元のプロジェクトで処理を続行できます。

このように、プロジェクトの設定や処理中のプロジェクトの変更が、かつてないほど簡単になりました。以下の短編ビデオで、これら新機能の動作をご確認ください。

私たちがSDL Trados Studio 2019で目指したのは、小さいファイルが大量に含まれるプロジェクトの作成を簡素化し、既に開始しているプロジェクトについても容易に進められるようにして、翻訳に費やせる時間を最大限に確保することです。一新され強化されたプロジェクト管理機能を、ぜひご活用ください。

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