Studio 2021 service release

新しいサービスリリース(SR1)で導入されるSDL Trados Studio 2021とSDL MultiTermの変更点

最新のサービスリリースによって業界トップクラスの翻訳および用語集テクノロジーに追加される新機能と改善点についてご確認ください。

SDL Trados Studio 2021SDL MultiTermの最新サービスリリースでは、SDLの業界トップクラスの翻訳テクノロジーに強力な新機能が加わり、既に実装されている機能も大幅に強化されました。

今回は、強化された機能の詳細と、それが翻訳の生産性や全体的なユーザー体験の向上にどのように役立つのかをご紹介します。 

書式設定タグの自動配置

SDL Trados Studioで翻訳しながら、ユーザーはタグの意味を理解していきます。未翻訳の分節に表示されたタグは、翻訳時に考慮する必要がある書式や構造に関する情報が原文文書に含まれていることを示します。  

これまでは、「QuickPlace」という機能を使用して手動でこのタグを挿入するのが唯一の選択肢でしたが、この機能は翻訳者に、テキストの強調表示、タグの位置の選択、キーボードショートカットの使用など、大量の入力作業を要求しました。SDL Trados Studio 2021 SR1では、QuickPlaceを残しつつ、このプロセスを大幅に高速化する新しいタグ自動挿入機能が追加されています。  

多くの強化機能の中でも際立つこのタグ自動配置機能は、upLIFTの強力なフラグメント一致テクノロジーに基づいており、既存のあいまい一致修正機能をさらに強化します。SDL Trados Studio 2021 SR1で強化されたあいまい一致の修正機能では、このプロセスの一環として、あいまい一致に書式タグが自動で適用されるようになりました。その結果、時間と労力をどちらも節約し、生産性を高めることができます。 

あいまい一致が見つからない場合でも、タグの自動配置を使用するメリットがあります。翻訳を手入力した後で「タグの自動挿入」コマンドを使用して、書式設定タグを追加できます。この優れた新機能により、原文文書の書式を翻訳済み文書に正しく適用することが可能になります。

クラウドとデスクトップでの作業で柔軟性が向上

SDL Trados Studio 2021のProfessionalライセンスを購入すると、クラウドコンパニオンであるSDL Trados Live Essential Professionalの12か月間無料サブスクリプションが自動的に提供されます。今回のサービスリリースでは、SDLXLIFFファイルだけでなくプロジェクトの翻訳メモリや用語ベースも含まれるプロジェクトパッケージをSDL Trados Liveからダウンロードできるようになりました。ダウンロードが完了したら、プロジェクトパッケージをサプライチェーン内の翻訳者に送信できます。翻訳者はSDL Trados Studioを使用して、関連するすべての言語リソースを活用しながら完全にオフラインで作業を進められます。 

さらに、SDL Trados Studioの作業中に、ユーザーがプロジェクトのビューをより細かく管理できるようになりました。新しいフィルタリングオプションが導入されたことで、ユーザーは特定のアカウントに関連付けられたクラウドプロジェクトを表示できるようになりました。進行中のプロジェクトの検索、追跡、管理を顧客別に簡単に実行できます。

用語集の機能が向上 

ちょっとしたことが大きな変化をもたらすものです。私たちがSDLコミュニティのフィードバックを常に取り入れているのはそのためです。SDL Trados Studio 2021では、SDL MultiTermの編集機能を強化するために、ユーザーがキーボードでのナビゲーションやショートカットを使用してエントリを編集できる「強化された編集モード」を導入しました。しかし、この機能はまだ候補リストまで拡張されていませんでした。SDL Trados Studio SR1では、候補リストフィールドの選択、編集、検索、フィルタリングでもキーボードナビゲーションとショートカットがサポートされるようになり、用語データベースの管理がより一層簡単かつ迅速になりました。 

用語データベースの機能強化は、クラウドベースの用語集管理サービスであるLC Terminologyにも拡張されています。MultiTermと同様に、このオンライン環境でも、用語ベースの作成、編集、管理が可能です。そのうえ、クラウド内にすべての用語集を安全にバックアップできるという利点もあります。LC Terminologyは、オフラインのMultiTermインターフェイスに慣れていたユーザーに、より高度な用語認識設定や、ブラウザの検索オプションを使用する際の検索の柔軟性など、優れたサービスを提供できるように改良されました。

ニューラル機械翻訳で3,000種類以上の言語ペアが利用可能に 

見出しにあるとおり、SDLの機械翻訳ではニューラル機械翻訳の言語ペアが3,000種類を超え、対応言語が業界最多となりました。 

どのように達成したのでしょうか?SDLの機械翻訳では、専門リンギストが構築してテストした130種類以上のネイティブニューラル言語ペアを提供するだけでなく、言語ペアチェイニングもサポートしています。その結果、言語ペアを3,000種類以上に増やすことが可能になりました。ほとんどの場合、新しい言語ペアチェーンは英語を中核言語として使用しており、新たな可能性が幅広く開かれています。

現在、SDL Trados Studioの全ユーザーに対し、1アカウントにつき1か月最大50万文字までNMTを無料で提供しており、新しい言語ペアも無料サービスを通じてご利用いただけます。このサブスクリプションは、SDL Trados StudioとSDL Trados Liveの両方に適用されるため、デスクトップでオフライン作業をしている場合でも、クラウドでオンライン作業の場合でも、機械翻訳文字を無料で使用することが可能です。

オンラインヘルプを完全ローカライズ 

SDL Trados Studioの新しいサービスリリースでは、完全にローカライズされた翻訳リソースを多数リリースしました。SDL Trados Studio 2021で翻訳する際にお役立てください。  

ローカライズされたリソースには、オンラインヘルプやクイックスタートガイドなどがあります。*

これまでは英語版のみの提供でしたが、以下の言語でも利用できるようになりました。  

中国語
フランス語
ドイツ語
日本語
スペイン語 

*クイックスタートガイドには、以下の情報が含まれています。 

  • プロジェクト管理 
  • 翻訳メモリ管理 
  • 翻訳およびレビュー

これまで説明してきたように、SDLの最新のサービスリリースでは、時間の節約、用語集管理エクスペリエンスの向上、翻訳機能の全体的な拡大が実現しています。これらの機能強化は、あらゆるレベルのユーザーにメリットをお届けします。このサービスリリースは、皆さまのサポートがあって可能になりました。フィードバックやご意見をお寄せくださった方々に感謝いたします。  

このブログでは一部の変更点のみをご紹介しました。SR1での変更内容について詳しくは、リリースノートですべての改善と調整についてご確認ください。