5-things-might-not-know-sdl-trados-studio-2017

VPNでネットワークライセンスを使用する時の注意点

こんにちは、SDLジャパンの土田です。こちらのブログでTrados Studioを中心としたSDL製品の技術的な情報をお届けしています。

今回はTrados Studioのネットワークライセンスを使われているユーザーを対象とした記事になります。

リモートワーク需要の高まりにより、オフィス内のLANではなくVPN経由でネットワークライセンスを利用したいというご相談が増えています。ネットワークライセンスを管理運用するためのソフトウェアであるSDL License Server Managerは原則としてVPN接続によるライセンシングをサポートしていますが、その際の注意点をお話したいと思います。

Trados Studioの使用法ではなく、よりネットワーク設定に関連したお話となります。また、「オフィス内のLANからはネットワークライセンスが問題なく使用可能である(ライセンスサーバーの設定が完了している)」ということが前提となっていますので、どうぞご了承ください。


IP通信の確認

まず、クライアントコンピューターとライセンスサーバー間で、VPN経由でpingが疎通することが第一条件となります。

クライアントコンピューターからコマンドプロンプトを起動します。Windowsキーを押した後にcmdとタイプすることでコマンドプロンプトを呼び出すことができます。

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次にコマンドプロンプト上で以下のコマンドを実行します。

ping 〈ライセンスサーバー名〉

ライセンスサーバー名が「TRADOS-LICENSE」であれば、「ping trados-TRADOS-LICENSE」とタイプします。

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以下のような表示になった場合、ライセンスサーバーの名前解決を行う必要があります。

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ここから先の手順は必ずITの担当者様と確認の上、実施してください。コンピューターに対する管理者権限が必要になります。

HOSTSファイルを編集し、IPアドレスに対してコンピューター名をマッピングします。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行するとHOSTSファイルを呼び出すことができます。

powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command "start notepad C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts -verb runas"

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管理者権限による許可を求めるメッセージで[はい]を選択すると、HOSTSファイルが開きます。今回の例では、ライセンスサーバーのIPアドレスは192.168.138.129とします。

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HOSTSファイルの末尾に、このIPアドレスとライセンスサーバー名「TRADOS-LICENSE」を追加し、保存します。IPアドレスとライセンスサーバー名の間には半角スペースを挿入します。

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名前解決が行われ、pingが疎通しました。


VPN内でのポートの確認

もし上記の設定でもライセンス接続に失敗する場合、VPNでUDP 5093のポートが許可されているか確認する必要があります。こちらはITの担当者様までお問い合わせください。


以上を確認した上でもライセンス接続が成功しない場合、ライセンスの問題としてサポートより対応いたします。以下のブログをお読み頂き、WEBフォームからサポートまでご連絡ください。

ライセンスおよびインストールに関するサポート
https://www.sdltrados.com/jp/blog/license_and_install_support.html