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整合機能について

SDL Trados Studioにおける「整合」とは、過去の翻訳データを翻訳メモリの形に変換することを指します。SDL Trados Studio 2014においてこの機能が一新されました。この機能を便利に使うには少しノウハウが必要になりますので、これについて説明したいと思います。

※Starter版およびExpress版では、この機能は提供されていませんのでご注意ください。

■ 仮の翻訳メモリの作成

整合作業を完全に行うには時間がかかります。これは、機械が行った作業に間違いがないか人間の目で確認を行う必要があるためです。そこで、まずは仮整合を行い、整合を行って翻訳メモリを作成した場合に、それがどの程度の役に立つのか確認します。
過去の翻訳の原文と訳文を用意する

SDL Trados Studioで扱うことのできるすべてのファイル形式が整合に使用できます。基本的に、原文の訳文の内容が、同じ順番で一文ずつ対応している必要があります(数文が挿入または削除されているくらいであれば大丈夫です)。

「文書を整合」ダイアログを起動する

SDL Trados Studio 2014を起動し、「ようこそ」ビューの「ホーム」タブで「文書の整合」をクリックします。原文と訳文のセットが1つの場合は「単一ファイル ペアを整合」を、複数ある場合は「複数のファイルを整合」を選択します。「整合を開く」は、既に以前に整合を行っていて、作業結果が保存されている場合に選択します。

翻訳メモリを作成する

整合結果を保存する翻訳メモリを先に作成します。「文書を整合」ダイアログで「作成」をクリックしてください。「新しいサーバー タイプの翻訳メモリ」は、SDL Studio GroupShareという製品を使用しているユーザー用のオプションになりますので、通常は「新しいファイル共有タイプの翻訳メモリ」を選択してください。また、既存の翻訳メモリを使用する場合には、「追加」から「ファイル共有タイプの翻訳メモリ」を選択します。

翻訳メモリの設定

翻訳メモリの作成を選択した場合には、「新しい翻訳メモリ」ダイアログが表示されます。「名前」「場所」「原文言語」「訳文言語」を設定して、「終了」をクリックしてください。原文または訳文がダブルバイト言語(日本語、中国語、韓国語などラテン文字以外を使用する言語)で、かつ訳語検索を使用する場合には、「文字タイプの訳語検索の有効化」にチェックを入れてください。

原文ファイルおよび訳文ファイルを指定する

「文書を整合」ダイアログの「原文ファイル」および「訳文ファイル」欄に、該当ファイルを入力してください。「参照」ボタンをクリックするとWindows OSの「ファイルの選択」ダイアログが表示され、簡単にファイルを選択することできます。ここまで完了したら、「終了」ボタンをクリックします。

翻訳メモリに翻訳データをインポートする

「文書を整合」ダイアログで「終了」をクリックすると、自動的に「整合」ビューに移動します。この画面は、機械的に行った整合作業(原文と訳文から一文ずつを抽出して対にしていく)の結果を調整するための画面です。仮の翻訳メモリを作成する段階では、調整は行わずに「翻訳メモリにインポート」ボタンをクリックして、機械が行った結果をそのまま翻訳メモリに登録します。「翻訳メモリにインポート」ボタンの下の方をクリックすると「クイック インポート」または「詳細インポート」を選択できます(上部をクリックした場合には自動的に「クイック インポート」が選択されます)。「詳細インポート」を選択すると、インポートする翻訳メモリを選択し直したり、インポート時の設定を変更したりするこができます。

整合プロジェクトを保存する

仮の翻訳メモリが作成できたので、一旦、整合プロジェクトを閉じます。その前に「保存」ボタンを押して、整合結果を保存してください。保存したら、その右にある「閉じる」ボタン(フォルダのアイコン)をクリックして閉じます。

仮解析

ここまでの手順により作成された仮の翻訳メモリを使用して、翻訳する文書の解析を行ってください。解析結果が良い場合(100%やあいまい一致が多く含まれる場合)、保存した整合プロジェクトを再度開いて、細かい調整を行います。次のセクションではその調整方法を説明します。
※解析結果が良くても、翻訳量に対して過去の翻訳データ著しく多い場合(翻訳量の10倍の翻訳データというのが一つの基準になります)は調整を行わない方が良いかもしれません。調整時間が実際の翻訳時間を上回る可能性があるからです。そのようなケースでは仮の翻訳メモリを参照のみに使用します(100%マッチも翻訳対象として扱い、マッチ率に応じた値引き等は適用しない)。

■ 「整合」ビューの使用

「整合」ビューでは、機械の行った整合作業の内容を確認し、問題点があった場合に調整できます。ただし、「整合」ビューで行う調整には制限がありますので、大幅な調整が必要な場合には、分節規則の調整、元データの調整、sdlxliffに保存しての調整などを検討することになります。

.整合プロジェクトを開く

SDL Trados Studio 2014を起動し、「ようこそ」ビューの「ホーム」タブで「文書の整合」をクリックします。「整合を開く」を選択して、前のセクション(「仮の翻訳メモリの作成」)で作成したsdlalignファイルを開いてください。

分節の結合を切断する

sdlalignファイルを開くと、自動的に「整合」ビューに移動します。「整合」ビューでは、左側に原文ファイルから読み込んだ分節、右側に訳文ファイルから読み込んだ分節が表示されます。分節間に引かれた線が、機械がどの分節同士を対と判断したかを示しています。上の分節から順番に原文分節と訳文分節が正しく対になっているか確認し、問題個所があったところで、分節の結合を切断します。問題のある分節(原文でも訳文でも可)にカーソルを置き、「ホーム」タブの「切断」ボタンをクリックします。

 分節を再接続する

再接続するには、分節を選択した後で「接続」を選択します。再接続のために分節を選択する場合には、分節の横にある数字をクリックする必要があります。Ctrl+クリックを使用することで3つまでの分節を同時選択することが可能です。

「再整合」を使用する

機械による整合結果にずれがあり、多数の分節の再接続が必要となる場合、ずれが生じている原因を見つけることができれば、手動ですべてをやり直す必要はありません。まず「すべてを切り離す」をクリックして、すべての結合を解除します。次に、問題個所の接続を手動でやり直します。その後で、「再整合」ボタンをクリックすると、手動で調整した箇所以外の整合を機械が自動的にやり直します。

「整合編集モード」を使用する

手動での接続の調整が多数ある場合、「整合編集モード」を使用することで作業が楽になる場合があります。分節の結合の切断を行った後で、「ホーム」タブの「整合編集モード」ボタンをクリックします。接続する分節のチェックボックスをオンにして「接続」ボタンをクリックする、ということを必要な回数繰り返します。作業が終了したら「整合編集モード」ボタンをクリックして、通常モードに戻り作業を続けるか、整合結果を翻訳メモリにインポートして整合プロジェクトを閉じます。

■ 分節規則の変更

整合でずれが生じる原因が分節規則にある場合には、分節規則を変更した上で整合をやり直します。例えば、原文ではコロンで分節が切れているのに対して、訳文ではコロンで分節が切れていないというような場合に、この対処が有効です。分節規則の変更を行う場合には、作業途中のsdlalignを開くのではなく、整合作業を初めからやり直す必要があります。

「文書を整合」ダイアログを起動する

SDL Trados Studio 2014を起動し、「ようこそ」ビューの「ホーム」タブで「文書の整合」をクリックします。原文と訳文のセットが1つの場合は「単一ファイル ペアを整合」を、複数ある場合は「複数のファイルを整合」を選択します。

翻訳メモリを作成する

整合結果を保存する翻訳メモリを作成します。「文書を整合」ダイアログで「作成」をクリックしてください。また、既存の翻訳メモリを使用する場合には、「追加」から「ファイル共有タイプの翻訳メモリ」を選択します。

翻訳メモリの設定

翻訳メモリの作成を選択した場合には、「新しい翻訳メモリ」ダイアログが表示されます。「名前」「場所」「原文言語」「訳文言語」を設定して、「終了」をクリックしてください。原文または訳文がダブルバイト言語(日本語、中国語、韓国語などラテン文字以外を使用する言語)で、かつ訳語検索を使用する場合には、「文字タイプの訳語検索の有効化」にチェックを入れてください。

分節規則を編集する

「文書を整合」ダイアログで「設定」ボタンをクリックし、表示された「翻訳メモリの設定」ダイアログで、「言語リソース」の「分節規則」を選択します。次に「編集」ボタンをクリックして分節規則の編集を行い、「OK」ボタンをクリックして「翻訳メモリの設定」ダイアログを閉じてください。分節の編集については製品のオンラインヘルプをご参照ください。以降の手順は、ここまでに説明した文書の整合手順と同じになりますので省略します。

■ 元データの編集

分節規則の編集でも整合のずれが直らないようなケースでは、元データ(過去の翻訳の原文および訳文)を編集することでスムーズに整合ができる場合があります。例えば、訳文に原文にはない分節が何度も出現する場合に、訳文ファイルでそれらの分節を一括で削除することで、整合の調整が飛躍的に楽になることがあります。また、もしエクセルで対訳表を作ることが可能な場合には、整合作業を行わずにそれを翻訳メモリに変換できます。手順については、以下の記事をご参照ください。

■ sdlxliffへの変換

「整合」ビューには、分節の追加、削除、結合ができないという制限があります。そのため、これらの処理が必要になる場合には、整合結果をsdlxliffに変換する必要があります。またsdlxliffに変換することで、検証機能を使用できるようになり、不統一(同じ原文に対して異なる訳文が存在している)や用語集の準拠についても確認できるようになります。コンテキストマッチをレビューしないプロジェクトに使う翻訳メモリを作成する場合には、翻訳メモリを作成する前に検証工程を入れることを推奨します。

. 整合プロジェクトを開く

SDL Trados Studio 2014を起動し、「ようこそ」ビューの「ホーム」タブで「文書の整合」をクリックします。「整合を開く」を選択して、作成したsdlalignファイルを開いてください。

sdlxliffを保存する

「整合」ビューで、「ホーム」タブの「保存」から「SDLXLIFFを保存」を選択してsdlxliffを保存し、整合プロジェクトを閉じます。その後で、保存したsdlxliffを開いて編集し、結果を翻訳メモリに一括登録(「一括タスク」の「メインの翻訳メモリの更新」)してください。sdlxliffの編集方法および一括登録の方法は省略します。

SDL Trados Studioに関する連絡先

sales-jp@sdl.com

03-5773-1471

上記の連絡先は、製品やサービス購入に際しての相談窓口です。
サポート窓口ではないので、ご注意ください。

サポートを希望される方には、有償サポートサービスへの加入をお願いしております。