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SDL Freshstart - Trados Studio / MultiTermのリセットツール

こんにちは、SDLジャパンの土田です。こちらのブログでSDL Trados Studioをはじめとする弊社製品についての実用的な情報をお届けしています。

SDL Trados StudioおよびMultiTerm Desktopは起動時に各設定ファイルを読み込み、それに基づいて動作します。もしも「以前と同じ使い方をしているのに、起動時や処理の途中でエラーが出るようになった」ということがあった場合、この設定ファイルが破損してしまった可能性があります。

この設定ファイルは、コンピューターの使用状況やソフトウェアの強制終了などによって破損してしまうことがありますが、簡単に再構築が可能なものです。設定ファイルの再構築によりエラーが解消する場合が多くありますので、SDLのサポートなどにご相談いただく前に、こちらの処置を試してみることをお勧めします。

また、設定ファイルの破損および再構築によって、翻訳作業中のプロジェクトや翻訳メモリ、用語ベースといった大切なユーザー データに影響がおよぶことは一切ありませんので、ご安心ください。純粋に「ソフトウェアの動作を立て直すための処置」とお考えいただければと思います。

この設定ファイルのリセット方法は、以前にも下記のブログ記事でご紹介しています。

SDL Trados Studio / MultiTerm Desktopのリセット
https://www.sdltrados.com/jp/blog/resetting_trados.html

そしてSDL アプリストアにて、上記の手順を自動で行うツールがリリースされています。SDL Freshstartというアプリです。今回はこちらについて、ご紹介しようと思います。


SDL Freshstartのダウンロード

SDL FreshstartはSDL AppStore(https://appstore.sdl.com/)より入手できます。検索ボックスにFreshstarと入力すると製品ページがヒットしますので、[ダウンロード]をクリックします。

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https://appstore.sdl.com/jp/language/app/sdl-freshstart/876/

ダウンロードするバージョンについてのダイアログが表示されます。最新バージョンを選択し、利用規約に同意の上、[続行]をクリックします。

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Sdl.Community.StudioCleanupTool.Installer.msi.zipというファイルのダウンロードが開始されます。ZIPアーカイブを展開し、Sdl.Community.StudioCleanupTool.Installer.msiを実行します。インストールウィザードが開始されますので、画面に沿って進めてください。

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インストールが完了すると、デスクトップにSDL Freshstartというショートカットが作成されます。

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SDL Trados Studioをリセットする

それでは、SDL Freshstartを起動してみましょう。最初に、下図のようなReadMe画面が立ち上がります。ここにはTrados StudioおよびMultiTermの設定ファイルが格納されているパスについての説明があります。

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それでは、実際にTrados Studioの設定ファイルリセットを試してみましょう。一番上のタブの[Studio]をクリックします。

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まずは、[Please select Studio versions]からリセットしたいStudioのバージョンを選択します。ここでは必ず、コンピューターにインストールされているStudioのバージョンを選んでください。コンピューター上に存在しないバージョンのStudioを選んでしまうと、この後のリセット処理中にアプリがハングしてしまうためです。

[Remove folders from following locations:]では、ひとまずデフォルトの状態でプロセスを進めます。ちなみに、各項目にマウスカーソルを合わせると、各ファイルの説明が表示されます(英文)。

ウィンドウの右下にある[Remove folders]をクリックします。確認メッセージが表示されますので、[OK]をクリックすると、設定ファイルのフォルダが無効になります。

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フォルダの無効化をやり直したい場合、[Restore folders]をクリックします。上記でいったん無効化されたフォルダが再び有効化されます。

次にソフトウェアの修復を行います。再度SDL Trados Studioのバージョンを選択し、[Repair Studio]をクリックすると、コントロールパネルで行う[修復]の処理が開始されます。

修復完了後、SDL Trados Studioを起動します。先ほど無効化した設定ファイルおよびフォルダは、ソフトウェア起動時に新規のものが自動的に生成されています。

上記で問題が解決しない場合、[Remove folders from following locations:]に戻り、全ての項目を選択してください。

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その後、[Remove folders]と[Repair Studio]を再度実行してください。


SDL MultiTermをリセットする

MultiTermの場合も要領は同じです。上のタブを[MultiTerm]に切り替え、[Please select MultiTerm versions]からリセットしたいMultiTermのバージョンを選択します。

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[Remove folders from following locations:]では、項目が2つしかないため、[Select/Unselect all]で両方を選んでください。その後、[Remove files]より現在の設定ファイルをいったん無効にし、[Repair MultiTerm]でソフトウェアを修復します。

修復完了後、SDL MultiTerm Desktopを起動すると、設定ファイルのフォルダは自動的に再生成されています。

最後に、SDL Freshstartを使用する上での注意点について説明します。

SDL Freshstartで設定ファイルの無効化を行う場合、あらかじめSDL Trados StudioおよびSDL MultiTerm Desktopを終了させてください。起動したまま[Remove files]をクリックすると、警告メッセージが表示され、処理が実行されません。

また繰り返しになりますが、SDL Trados StudioおよびMultiTermのバージョンを選ぶ時には、必ず、インストール済みのバージョンを指定してください。インストールされていないバージョンを選んでしまうと、[Remove files]の際に、最初から存在しないパスをSDL Freshstartが処理しようとするため、そのままアプリがハングしてしまいます。

上記2点につきまして、ご注意を頂くようお願いいたします。