SDL Trados Studio Professional版とFreelance版の違いについて

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。こちらのブログでSDL Trados Studioをはじめとする弊社製品についての実用的な情報をお届けしています。

今回はSDL Trados Studioの各エディションについてお話します。

SDL Trados Studio(以下Trados)には複数のエディションがありますが、中でも「Professional版」「Freelance版」の2つが代表的なものになります。今回は、この2つのエディションの違いについてお話したいと思います。

それぞれのエディションについて簡潔に説明するとすれば、Professional版は企業や翻訳会社(LSP)内のユーザー様にお使いいただくためのエディションで、Freelance版は個人翻訳者様のためのエディションであると言う事ができます。

Freelance版は個人翻訳者様を対象に販売しており、購入した個人以外が使用できないライセンス契約となっております。そのため、企業様や法人様による購入はできません。

Freelance版はProfessional版に比べて価格が抑えられていますが、その代わりにいくつかの機能制限が設けられています。機能上の主要な違いについて、以下にご説明します。

  1. ドメインベース ネットワーク内での使用
    Freelance版は個人翻訳者様のためのエディションとなりますので、Tradosのインストールされたコンピューターがドメインベースの企業ネットワーク内に属している場合、ソフトウェアが起動できるのはProfessional版の場合のみとなります。
  2. プロジェクトパッケージの作成
    個人翻訳者様は翻訳作業の受注側に回られることが多いため、Freelance版ではプロジェクト パッケージを作成し送信する機能は使用できません。ただし、プロジェクト マネージャー側から送信されたプロジェクト パッケージを開き、翻訳作業を行い、返却パッケージを送信することは可能です。
  3. SDL Trados GroupShare(以下GroupShare)サーバー上にプロジェクトを公開する
    GroupShareを使用してチーム作業を行う場合のお話となるのですが、Freelance版の場合、作成したプロジェクトをGroupShareサーバーに公開することができません。
  4. 同時に使用可能な言語数
    ひとつのプロジェクト内で使用可能な言語の数は、Professional版が無制限、Freelance版が5つまでとなります。
  5. その他
    一括タスクのカスタマイズ、TQAの使用、Perfect Matchの作成について、Freelance版には機能制限が設けられています。

それでは、Professional版でもFreelance版でも共通して、変わらず使用できる機能にはどのようなものがあるでしょうか。主要なものについて以下にご紹介します。

  1. プロジェクトの作成
    Freelance版の場合でも、翻訳プロジェクトを立ち上げることが可能です。プロジェクト パッケージやGroupShareサーバーへの公開ができないため完全に個人で完結する翻訳プロジェクトとなってしまいますが、それ以外はまったく問題なく、プロジェクトによる翻訳作業を進めることができます。
  2. 翻訳メモリの新規作成と、ドキュメントの整合
    過去に行った翻訳物(原文と訳文のペア)をTrados上で整合し、新規に作成した翻訳メモリに学習させることが可能です。この機能によって、Trados導入以前に作成した翻訳物の内容を翻訳メモリに落とし込み、即戦力の翻訳メモリを準備することができます。
  3. 複数の翻訳メモリと機械翻訳の併用
    プロジェクトに対して複数の翻訳メモリを割り当て、翻訳対象の原文に対してより多くの検索結果を得ることができます。また機械翻訳を同時にプロジェクトに割り当て、こちらの結果を翻訳作業の補助とすることも可能です。
  4. 翻訳メモリの管理
    翻訳メモリ内の各翻訳単位(翻訳のエントリ)を編集し、翻訳メモリのメンテナンスを行うことが可能です。無駄の無い翻訳結果を得るため、Freelance版の場合でも、翻訳メモリの内容を整理しておくことができます。またTMXファイルを介した翻訳メモリのエクスポートおよびインポートにも対応していますので、複数の翻訳メモリを統合するなどの作業も可能です。
  5. その他
    AutoSuggestupLIFTなどの翻訳作業の効率を高める補助機能も、共通して使用できます。

各エディションの比較に関しては、以下のナレッジベースもあわせてご覧ください。

https://gateway.sdl.com/apex/communityknowledge?articleName=000002827