Trados質問会

Trados質問会 レポート 1

みなさま、こんにちは。SDLジャパンの土田です。
こちらのブログで、Trados Studioを中心としたSDL製品の技術的な情報をお届けしています。
 
去る4月25日に「Trados質問会」と題しまして、Tradosユーザーのお客様をお迎えする機会を持たせていただきました。
Tradosをご使用になる上でのお困りごと、疑問点、機能改善のご要望など、貴重なお話を伺うことができました。
 
今回の記事では、質問会の中で挙がりましたトピックから数点ピックアップし、ご紹介したいと思います。
改めまして、質問会へのご参加ならびに掲載のお許しをいただきましたお客様に厚くお礼申し上げます。

Q: 翻訳結果ウィンドウに表示されるあいまい一致を、高い一致率のものだけに限定で表示させることはできますか?
できるとすれば、その設定変更で解析結果は影響を受けますか?

あいまい一致の検索結果を既定よりも絞りたい場合、
[プロジェクトの設定]>[言語ペア]>[全ての言語ペア]>[翻訳メモリと自動翻訳]>[検索]のページより、[一致率の最小値]で変更します。
こちらを変更することで、解析レポートに差が出ることはありません。
 
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Q: フラグメント一致を使用する際に必要な設定項目は何ですか?

まず翻訳メモリのフラグメント整合が有効になっている必要があります。
こちらは翻訳メモリ内の翻訳単位数が1000を超えていれば自動的に有効になりますが、
[翻訳メモリの設定]>[フラグメント整合]から[フラグメント整合ステータス]が有効になっていることを確認してください
(十分なフラグメント整合の結果を得るための翻訳対数として、5000以上を推奨します)。

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もう一点、[プロジェクトの設定]>[言語ペア]>[全ての言語ペア]>[翻訳メモリと自動翻訳]>[検索]のページより[TUのフラグメント]を有効にします。
[一致の最小単語]の数字ですが、原文が英語であっても日本語であっても、まずは「2」をお試しください。

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Q: あいまい一致とフラグメント一致を同時にモニタリングする方法はありますか?

既定では、翻訳結果ウィンドウとフラグメント一致ウィンドウは同じ領域に存在し、タブ構造で切り替えるようなレイアウトになっています。
まずは翻訳結果ウィンドウのタブが優先で表示されます。

つまり翻訳メモリの中にあいまい一致が見つかれば、そちらが優先して表示されますが、あいまい一致が見つからずフラグメント一致のみが見つかった場合、自動的にタブがフラグメント一致ウィンドウに切り替わり、フラグメント一致の結果が表示されます。

ここで、フラグメント一致ウィンドウのタブにマウスを合わせ、そのままドラッグしてみましょう。

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フラグメント一致ウィンドウをフローティングさせ、翻訳結果ウィンドウと並列表示させることで、あいまい一致の結果とフラグメント一致の結果を同時にモニタリングすることができます(もちろん他のタブをフローティングさせることも可能です)。

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ウィンドウを元に戻したいときは、[表示]タブより、[ウィンドウのレイアウトを元に戻す]をクリックします。

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Q: upLIFTによる「あいまい一致の修正(Match Repair)」機能はとても便利なのですが、修正後の訳文が入力される前にいったん確認をしてから訳文フィールドに入力したいと思います。修正後の訳文が自動入力される挙動を止めることはできるでしょうか?

あいまい一致の修正」機能は一部の語句だけが異なるあいまい一致が検出されたとき、差分の語句に対応する訳をフラグメント一致あるいは用語ベースから探し自動で修正を行う機能です。
詳しくは、以下のブログにてご紹介しています。

upLIFTをわかりやすくご紹介!

こちらのご相談は「自動的に修正されたあいまい一致の結果を、いったん翻訳結果ウィンドウで確認した上で訳文フィールドに手動で入力したい」というご要望です。
これはupLIFT関連の設定項目ではなく、自動入力全般に関する設定を変更することで対応できます。

[ファイル]>[オプション]>[自動化]のページより、[検索結果の中から最適な一致を適用する]のチェックを外し、検索結果の自動入力を無効にします。

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この設定変更により、「あいまい一致の修正」による訳文の自動入力をいったんストップさせることができます。

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Q: 返却パッケージを受領し、レビューが完了した後、「メインの翻訳メモリの更新」を実行する必要があると思いますが、この更新忘れを防ぐ方法はありますか? 

訳文の生成時に、一括タスクから[訳文の生成]の代わりに[ファイナライズ]を選んでください。

こちらの方法であれば、「訳文の生成」と「メインの翻訳メモリの更新」を同時に行いますので、TMの更新を忘れることは無くなるかと思います。

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Q: 一括タスクにある「訳文の生成」と「ファイルのエクスポート」の違いは何ですか?

「訳文の生成」はその名のとおり、訳文を生成する機能です。
プロジェクトに複数の翻訳対象ファイルが含まれている場合でも、一括ですべての訳文ファイルを生成することが可能です。
訳文は、プロジェクトフォルダ内の訳文言語のフォルダ(訳文言語が日本語であれば「ja-jp」のフォルダ)内に保存されます。

「ファイルのエクスポート」は現在編集中のバイリンガルファイルをSDLXLIFFの形式で、別の任意の場所に保存する機能です。
訳文を生成する機能ではありません。


Trados質問は今後も定期的に開催予定です。

個人翻訳者のお客様あるいは企業のお客様を問わず、過去にロードショーにご参加いただきましたお客様を中心に、ご案内のメールを送信させていただいております。
また今後の質問会に関しましても、このようにブログにて内容のご報告をお届けできればと考えています。