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パート2:SDL Trados Studio 2015の注目の新機能 レビュー済 訳文ファイルからの更新について

パート2:SDL Trados Studio 2015の注目の新機能 レビュー済 訳文ファイルからの更新について

ブログの後半では、SDL Trados Studio 2015のまったく新しい機能 レビュー済 訳文ファイルからの更新をご紹介します。 ブログの前半を読まれた方は(気に入っていただけたらうれしいですが)PowerPointプレゼンテーションについて話したのを憶えていらっしゃるでしょうか。ここでもそれに関する話題を取り上げます。

SDL Trados Studio 2015では、私がこれまでしょっちゅう悩まされてきたもう1つの問題の解決を試みています。 最初に状況を説明しましょう。 PowerPointを翻訳するとき、私は大体次のような手順で行います。

  • SDL Trados StudioでPowerPointのスライドを翻訳する。
  • SDL Trados Studioで1回目のレビューを行い、目立った誤りを解決する。
  • 訳文のPowerPointファイルを保存する。
  • 訳文ファイルをさらに詳しくチェックする。レイアウトと文体の両面からかなり大幅に編集し、「翻訳された」とは感じさせない、より自然な語調のスライドに仕上げる。
  • でもこの変更をSDL Trados Studioに反映して、手順(1)と(2)で作成したTMを更新し、編集済みの訳文ファイルと同期させるにはどうすればよいでしょうか。 これが今回取り上げる課題です。

実際に変更した部分を思い出したり見比べたりしながらSDL Trados Studioで1つ1つ反映させるという、いくぶん骨の折れるやり方もあります。 しかし、変更箇所が多く、Tekom開催前日という時間の制約もある中でこの方法を選ぶでしょうか? 実のところこういうやり方で作業したことは一度もありません。そんな時間はないし、第一あまりに面倒な作業だからです。

そこで役に立つのが、SDL Trados Studio 2015の2つめの優れた新機能です。 レビュー済 訳文ファイルからの更新という機能で、上で説明したプロセスを自動的に行います。訳文ファイルの変更部分を、SDL Trados Studioプロジェクトの該当するSDLXLIFF形式のバイリンガルファイルに組み込んで改訂(レトロフィット)します。 つまり、変更箇所を調べてSDL Trados StudioのプロジェクトファイルとTMに反映させる作業を、手動でやる代わりに レビュー済 訳文ファイルからの更新機能に実行させるわけです。 このプロセスは次のとおりです。

  • SDL Trados Studioのプロジェクトファイルをレビュー済みファイルに関連付けます。
  • SDL Trados Studioが レビュー済 訳文ファイルからの更新機能のプロセスを実行します。
  • オプションとして、SDL Trados Studioの[アラインメント]画面で レビュー済 訳文ファイルからの更新の結果をレビューすることもできます。 レビュー済 訳文ファイルからの更新の基本的な機能は、レビュー済みの訳文とSDL Trados Studioのバイリンガルファイルの訳文を整合させることです。
  • 変更部分のレビューが終わったら、ボタンを1回クリックするだけでプロジェクトファイルが更新されます。
  • 変更した部分は、更新済みバイリンガルファイルで「変更履歴」として表示されます。 これにより、変更を受け入れて(または却下して)TMを更新する前に、変更部分をもう一度確実にチェックできます。

どんな整合処理もそうですが、変更された文節が元の翻訳と大きく異なる場合 レビュー済 訳文ファイルからの更新の効果は限られます。 このような場合私たちは、「疑わしい」変更部分のレトロフィットを自動的には行わず、このような整合処理を修正したければ手動で修正できるようにしています。 こうしておけば、 レビュー済 訳文ファイルからの更新のプロセスをレビューなしで自動的に実行し、アルゴリズムによって確実に正しいと判断された変更「のみ」を適用するか、または、レビュー済 訳文ファイルからの更新の結果をレビューし、見逃された更新部分の編集や修正を行ってこのプロセスを補うか、この2つの考え方の優れた点をともに活かせるのではないかと思います。 SDLではこの新しい機能に関する皆様のご意見をお待ちしています。よろしければ以下にコメントをご記入ください。今後の参考にさせていただきます。

SDL Trados StudioとMultiTerm 2015にはこのほかにも多数の機能があり、このブログではそのごく一部しかお伝えできていません。 とはいえ、ここで取り上げた2つの機能は突出していると思います。技術革新の余地があるものとして私が常に関心を寄せてきた2つの領域に対処するものだからです。 それにこの2つの機能は、Tekom開催直前に行った翻訳作業の時間短縮にも貢献してくれました。締め切り間近のプレッシャーのかかった状態で翻訳するときにはいつでも歓迎されるメリットです。

SDL Trados Studio 2015の新機能の詳細については、直接お問い合わせいただくか、当社のフリーランスおよびLSP向けWebページを参照してください。